こんにちは。
横浜市都筑区 仲町台のピアノ教室 【エミ・ピアノスタジオ】です。
当スタジオのブログをお読みくださり、ありがとうございます。
ピアノの楽譜には、たくさんのことが書かれています。
まずは、音符。
速度記号や表情記号。何分の何拍子という、拍子も書かれていますね。
そして、今日のテーマとなる ≪ゆびづかい≫。
音符の下や上に書かれている数字。これが≪ゆびの番号≫です。
この ≪ゆび番号≫
文字通り、手の指1本1本に番号が振られており、このゆび番号は世界共通です。
右手、左手ともに、
親指・・・1番
人差し指・・・2番
中指・・・3番
薬指・・・4番
小指・・・5番
これが、ゆび番号です。 ピアノを習い始めると、曲を弾くよりも先に、まずこのゆび番号を学ぶ方が多いのではないでしょうか。
さて、この≪ゆび番号≫、そもそもなぜ決められているのでしょう?
“ゆびづかいが違いますよ!!!”などと、レッスンで注意されたことがある、という方も多いかと思います。
今日はまず、≪ゆびづかい≫の意味について考えていきましょう。
①≪ゆびづかい≫、何のためにあるの?
これは、その曲を書いた作曲者が、“ここはこういう風に弾いてほしい” という、その曲に込められた意図に近づく演奏をするため。だと考えています。
手を広げて見てください。すべての指は、長さも、太さも違いますね。
ということは、ゆび1本1本には≪個性≫があるのです。
たとえば、1番ゆび は、短くて太い。
5番ゆび は、細くて弱い。
というように。
例えば1本1本、同じ強さで“ド“の音を鳴らしたとしても、そのまま弾くわけですから、当然1番ゆびは≪強い音≫が出ますし、5番ゆびで鳴らした場合は≪弱くて細い音≫になるでしょう。
楽譜に書かれている≪ゆび番号≫をよーく見てみて、その通りに弾いてみると・・・
その『指それぞれがもつ個性』に則って、書かれていることが分かります。
端的な例ですが、たとえば、
“ここは繊細な、弱い音で弾いてほしい”
という作曲者の意図がある音には、おそらく、『4番』や『5番』と書かれていることが多いでしょう。
4番ゆびは、動かしづらく習いたては苦労しますが、とても“繊細な”音色を出すことのできる指です。
また、
“ここは極めてなめらかに。レガートで弾いてほしい”
という意図の箇所は、書かれているゆび番号を使って弾くだけで、レガートに、つまりなめらかに、つなげて 演奏できるようになっています。
私も恥ずかしながら、幼いころは『ゆびづかいが違いますよ!!!』と数え切れないほど、先生からご注意を受けました・・・(反省)
今思うと、(毎回ご注意を受けるのにも関わらず(^^ゞ )なぜ、ゆびづかいを後回しにしていたのか・・・とタイムスリップして昔の自分に教えてあげたい気持ちです(泣)
要は“ゆびづかいの意義” を理解しようとしていなかったのですよね(反省)
ゆびづかい を守って、あるいは自分なりの ゆびづかいを決めて弾くこと。
これはたしかに、ちょっと億劫なことかもしれません。
そんな時に陥りやすいのが・・・“まずは音符を読んで、それから、ゆびづかい!!“
これは大きな大きな間違いです。
その曲を練習しているのは、その曲を“素敵に”演奏するため。
あらゆる方向から曲を研究し、仕上げて・・・自分のレパートリーがどんどん増えていくことこそ、ピアノを続けている中での大きな喜びですよね。
ゆびづかい・・・なんだか面倒・・・とお思いかもしれませんが、≪その曲を素敵に仕上げるための大切な要素≫と思って、ぜひ楽譜に書かれているゆび番号とにらめっこしてみてくださいね。
そして、まずはその通りに弾いてみてください(^^)
次回も≪ゆびづかい≫について、お話ししていきます。
『楽譜に書かれているゆびづかい、絶対変えてはいけないの?』
『ゆびづかいって、いつ決めるの??』
などの疑問にお答えしていきます♪