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練習に行き詰ったら

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こんにちは。
横浜市都筑区 仲町台のピアノ教室 【エミ・ピアノスタジオ】です。

当スタジオのブログをお読みくださり、ありがとうございます。

 

日頃のレッスンでは、テクニックを鍛えるエチュードのテキスト、曲のテキスト・・・など複数曲並行してレッスンを受けることがほとんどですが、どの曲も、ある程度のスピード感を持って1曲1曲“合格”していくのが理想ですね。

その曲ごとに込められたポイントを習得して色々な曲を経験していくのが、日頃のレッスンの理想の進み方です。

ですが、例えば<発表会>や<コンクール>などで弾く曲となるとどうでしょうか?

ポイントを習得して、、合格!というわけにはいきません。

どんなに短い曲であっても、どんなに譜読みがスムーズに進んだ曲であったとしても、“本番で演奏する”となると、やることは山積みです。

“やることは山積み“・・・と書くと、マイナスイメージが浮かんでしまいますが、言い換えると、

練習すればするほど、“こんな風に弾きたい!!ということが山のようにどんどん浮かんでくる!!”

という方が正しいかもしれません(^^)

どんなに練習を重ねても、理想がどんどん溢れだし、時間がいくらあっても足りなくなるでしょう。

やる気とエネルギーに満ち溢れた、とてもいい傾向ですが、ともすると冷静になることを忘れてしまい・・・練習に行き詰ることがあります。

これは大人でも、小さなお子さまの場合でも同じです。

 

そこで今日は、そんな時のアイディアをひとつご紹介します。

今回挙げるのは、小学校低学年のお子さまの例です。

コンクールを控え、ある曲を練習しています。

その曲は、演奏分数も長くなく(およそ20秒ほど)、譜読みもスムーズに進んだ曲でした。

とても短く、コンパクトな曲ですが、コンクールで演奏するとなると、理想も、弾きたいイメージも無限に出てきます。

その理想をすぐに音に出来たら・・・何の苦労もありませんが、そうはいきませんよね。

コンクールの日にちが迫るたび、気持ちばかり焦り、気持ちの余裕もなくなってきて、音色にもその心境が表れてしまうようになりました。

この練習を続けるのは、悪循環。

良いものは決して生まれない、良くない練習です。

そこで提案。

「曲のイメージを絵に描いてみたら?」

この生徒さんが練習しているのは、<子犬のおさんぽ>という曲です。

曲全体は大きく分けると、AーBーA´ の3つで構成されています。

A、B、A´それぞれの場面のイメージを、ストーリーを考えながら絵に描いてみるようにアドバイスしました。

子どもたちは、絵を描いたり、お話を考えるのが得意ですし、みな大好きですよね。

厳しい顏で、「ここはどんな場面だと思う?!(怒!!)」・・・のようにレッスンしても、柔軟な考えを引き出すことはできません。

 

その生徒さんの書いた絵をご紹介します(^^)

Aの場面

↓↓

 

Bの場面

↓↓

 

 

A´の場面

↓↓

 

これまでにも、この曲のイメージを尋ねたことは何度もありましたが、 “一度ピアノから離れて” + “絵を描くこと“ から、改めてこの曲に向き合ってみてみると、新たなストーリーが生まれたようで、初めて聞くこの曲の世界観を嬉々として話してくれました。

 

この後は、この新しい世界観をイメージして、音色に乗せ、演奏に生かしていく。

新たな練習に、新鮮な気持ちで取り組むことができますね。

“練習の行き詰り”・・・ひとつ脱出!!!といえるのではないでしょうか。

 

ピアノに向かって、音を出すことだけが練習ではありません。

すこし方向を変えて、その曲に向き合うことで、新たなアイディアが生まれてくるものです。

 

色々な“曲への向き合い方”

・・・また別記事でご紹介したいと思います♪

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