こんにちは。
横浜市都筑区 仲町台のピアノ教室 【エミ・ピアノスタジオ】です。
当スタジオのブログをお読みくださり、ありがとうございます。
ピアノを弾くこと。
実はたくさんの要素が合わさって、絡み合って、出来上がっている工程です。
楽譜を開いて、まずは譜読み。
音を読んで、リズムを読んで。
さらには、曲中に出てくる、たくさんの記号を読み解きます。
指番号も意識しなければなりませんね。
そして、譜読みがすべて終わったら、弾きこんでいきます。
ただやみくもに回数を弾けば上達する・・・ということはもちろんありませんから、日々の練習で、計画を組み立て、耳を使い・頭を使い、練習を重ねていきます。
このような工程を経て、さあ、弾いてみましょう、と、曲を演奏するとなると・・・
楽譜を見ながら(暗譜の場合もあります)、右手と左手をバラバラに動かし、足のペダルも使って、さらにはここでももちろん、頭、耳を使って演奏します。
ピアノをお弾きになられる方は、いつも自然に行っている工程です。
改めて考えてしまうと・・・なんだか頭がこんがらがってしまいそうですね(;^_^A
“ピアノを弾く“
・・・このようなたくさんのことを 頭や耳、そして指や体を使って表現することなのです。
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ピアノを習い始めたばかり。
例えば、初めてのレッスン。
ピアノを弾くには、先ほどお話ししたような、たくさんの工程を同時に行うわけですから、初めての方なら、頭の中が大忙しかもしれません。
けれど、初めてでも、例え、頭の中が大忙しだったとしても・・・年齢問わず、みなさんが意識できることがあります。
それは、
『美しい音色を聴き分けること。』
さらには、それに気づくことができたなら、
『美しいなと思う音色を自分の指で奏でること。』
音色。
ピアノを弾くうえで、最も大切なことです。
演奏者の個性が現れるところでもあります。
けれど、最も難しいことかもしれません。ゴールがありませんから。
そんな難しいことを習いたて、初めてのピアノレッスンでも・・・
“十分できる” と、私は思って日々のレッスンをしています(^^)
譜読みをしたり、指番号を覚えたり、指が思うように動くようになるためには、慣れと練習が必要です。
ですが、例え、ちいさなお子様であっても、“美しい音色”を聴き分けることはできるのです。
初めてのレッスンでも、もちろんできます。
短いフレーズを
“わざと乱暴に弾いた音色” と、“美しい音色” との2種類で弾き、目をつぶって聴いてもらいます。
“どちらが、きれいな音に聴こえた?” と尋ねると、全員はっきりと聴き分けることができるのです。
クイズのようですので、楽しんで答えてくれます(^^)
『では、(きれいな音色を)真似してで弾いてみよう』と言うと、その音色を出すためにどうしたら良いのかを伝えなくとも、一生懸命、今聴いた音色を出せるように“耳で探しながら”弾くようになるのです。
“音色の作り方は、難しいから後回し” ・・・では決してなく、
“耳を使うこと”
“美しい音色を聴き分けること”
これは習いたてから十分意識できることです。
『きれいな音色だな』 『美しい音だな』と感じる心。
そして、そのように演奏できるようになること。その感性を磨くこと。
ピアノのみならず、これこそ、楽器を弾くことの醍醐味であり、一番の魅力なのではないでしょうか。
『思い描く音色で演奏できるって、たのしい!』
そんな気持ちを大切に、日々のレッスンに取り組んでいます(^^)