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歌謡曲をピアノで弾くとき

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こんにちは。
横浜市都筑区 仲町台のピアノ教室 【エミ・ピアノスタジオ】です。

当スタジオのブログをお読みくださり、ありがとうございます。

 

緊急事態宣言が解除されました。

窓から見える外の景色が、なんとなく動きが早いような、ざわめきを取り戻したかのように見えます。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

 

このブログでも、度々話題にしている“Zoom”での歌のピアノ伴奏。

嬉しいことに、新しい曲のリクエストも頂きながら、今も続けさせていただいています。

 

以前にもお話ししている通り、この歌の場は、音楽的に仕上げる、という目的ではなく、“このような時だから、歌で元気を出そう!” という趣旨のもと行われている場です。

その場で、みなさんがぱっと歌える曲、という思いで選曲されていますので、これまでの選曲はすべて歌謡曲です。

 

そして今リクエスト頂いている新しい曲は、“嵐”の“ハピネス”。

今までリクエスト頂いて取り組んだ曲も、今回の曲もそうですが、楽譜を用意することは基本的にはしていません。

幸い、私が知っている曲ばかりでしたので、原曲をよく聴いて、耳コピで仕上げています。

 

ヤマハ音楽教室 講師時代にも、生徒さんとの会話でよく話題に出ていましたが、

歌謡曲をピアノソロで弾こうとするとき、アレンジに気をつけないと、

どう表現するのが適切か言葉が難しいのですが・・・

なんとも薄っぺらくなってしまったり、BGMのようになってしまうのです。

 

歌謡曲のほとんどは、原曲が“ピアノ伴奏のみ“では作られていませんよね。

そこが“薄っぺらくなってしまいやすい“・・原因なのかもしれませんが、

右手でメロディ・左手で伴奏。

この形で弾くときに気をつけたいことがあります。

 

ピアノは“減衰音の楽器”です。

ひとつの音を鳴らしても、例えば、指で鍵盤おさえている間にも、音がどんどん小さく消えていってしまう楽器という意味です。

歌はそうではありませんよね。

声は、伸ばしていれば伸ばしている分、声が続きます。

 

歌の中には、声を、音を伸ばしている箇所もたくさん出てきます。

ピアノでそのメロディ通りに弾いてしまうと・・

音が減衰するために、なんとも薄っぺらいような仕上がりになってしまうのです。

これでは、響きも、曲の仕上がりも・・・なんともさみしい感じです。

 

そうならないように、私が心がけていることは、

原曲をよく聴きこんで、メロディと伴奏(コード)以外に鳴っている音を加えて演奏することです。

 

簡単にいえば、仕上がりが薄っぺらくならないために、“埋められる音” を曲の中から探すのです。

 

曲の中に、ただ音数を増やしたり、音で埋めればよいのか、と言われればそれはまた違うのですが(^^ゞ

足し算したり、引き算したりとバランスを取ることが重要ですが、

とにもかくにも大切なのは、

“原曲をよくよく聴きこむこと”

 

よーーーく聴いて、隠れている音や音色、それから鳴っているリズムを探しだしてみてください。

 

・・・

これは、ちょっとした経験がなければ難しいかもしれません。

歌謡曲の楽譜もたくさん出版されていますので、まずは楽譜通りに弾いてみる。

少しレベルアップするならば・・自分で耳コピをしてみて、楽譜からは少しヒントをもらう♪そんなチャレンジの仕方も楽しいかもしれませんね。

 

来週のZoomピアノ伴奏も、楽しみです。

 

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