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発表会での立ち居振る舞い ~その3~

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こんにちは。
横浜市都筑区 仲町台のピアノ教室 【エミ・ピアノスタジオ】です。

当スタジオのブログをお読みくださり、ありがとうございます。

ここまで4回に渡ってお話ししている、“ピアノ本番前にするべき準備シリーズ”。

発表会本番の靴えらび

発表会での立ち居振る舞い~その1~

発表会での立ち居振る舞い~その2~】と記事にして参りました。

 

今回はラストとなる、~その3~。

≪演奏に入る心の準備、ルーティン≫についてお話ししようと思います。

 

ステージから一歩足を踏み出したその瞬間から演奏は始まっていて、そしてお客様の視線は演奏者であるあなたに注がれている・・・

緊張感の中、あらゆる≪ステージマナー≫に心を配り、いよいよピアノ椅子に座ります。

“ピアノ椅子に座り~さあ!演奏をはじめましょう!”

この時あなたはどんな心の準備、身体の準備をするでしょうか?

 

この場面は、演奏者それぞれの個性によるところが大きいので、“これが正しい!”という正解はありません。

いろいろなピアニスト演奏している姿を見てみると、様々な演奏準備の様子が見られますね。

“椅子に座った瞬間に演奏を始めるピアニスト”

“椅子に座り、じっくりと心の準備をしてから演奏に入るピアニスト” ・・・様々です。

今回は【私自身がいつも行っている≪ルーティン≫】そして、

【指導者の立場として“こうすると良いですよ”というアドバイス】の視点でお話しします。

一例として、参考にして頂ければ幸いです。

 

まず、弾き始める前(鍵盤に手をおく前)に大切にしたい準備は、

①曲のテンポ

②曲の雰囲気

③出したい音色のイメージ ・・・でしょうか。

+④ぺダルの確認 もお忘れなく。

 

では①から順にお話ししていきましょう。

①【曲のテンポ】

これはとても重要な準備です。

緊張すると、心拍数が上がります。

だからと言って、演奏する曲のテンポまで上がってしまうことは、良くありません。

“緊張していても、何が起きても、決めたテンポで弾けるようにする“・・・

そのために必要なのは、“メトロノーム” 取り入れた練習です。

人間の考えるテンポ感は意外といろいろなことで左右され、変わってしまうものです。

そこで、普段から“メトロノーム”を使って、曲のテンポを身体に叩き込む練習がとても重要になるのです。

どんなに緊張して心拍数が上がったとしても、自分で決めた“曲のテンポ“で演奏できるように、日頃から“テンポを意識した”練習をしておくと良いでしょう。

 

②曲の雰囲気

発表会やコンクールなどでは、自分の演奏の前に違う方が演奏していることが多いですね。

ですが、前の演奏者の曲に惑わされることなく、“自分の演奏の世界観、曲の雰囲気“をパッと作れるようにしなければなりません。

これも様々な方法があると思いますが、

“その曲を弾く時に決まってイメージする、「イメージ画像」や「イメージ動画」のようなもの” を心の中に作っておく。と良いのではないでしょうか。

その曲に対するイメージを明確に決めたら、“それをいつも思い浮かべてから演奏に入る“ ことを徹底します。

そのルーティンを日頃の練習から取り入れて、何度も何度も繰り返していくうちに、そのイメージから、出したい雰囲気を作り出せるようになっていくはずです。

 

③出したい音色のイメージ

これは②と大きく関わります。

まずは “こんな音色を出したい!” というイメージを明確にすることが大切です。

曲の出だし、第一音からイメージ通りの音色を出すために、ここでも“イメージ画像“や“イメージ動画”のようなものを明確に心の中に準備しておくと良いのではないでしょうか。

 

曲の出だしは誰でも緊張します。

緊張するからミスをしやすい。反対に、出だしが成功するとその後の演奏も上手くいきます。

それだけ、“出だしの音色“  “出だしの良し悪し” は曲の出来を左右する、とても重要なポイントなのです。

お客様をその曲の世界に引き込むためには、演奏者の心の中に、何倍ものエネルギーをもってイメージをし、それを音に乗せて届けられるよう、イメージする力と、エネルギーと、それを音に表すための練習 が重要なのです。

 

そして④。

演奏を始める前に、ペダルの位置、踏み心地を確認しておきましょう。

リハーサルがある場合はじっくりと確認できますが、例えばコンクールなど、リハーサルなしの場合、演奏を始める前に必ず、ペダルについて確認をしておかなければなりません。

ですが、思いっきりペダルを踏むと、踏む音が鳴ってしまいますから、そっと、音がしないように確認をしましょう。

 

・・・

これらも、このように文章にするとなんだか大変なことのように思ってしまいますが、何度も本番の経験を重ねるうちに、身体にしみ込み、考えなくても一連の動きとして行えるようになります(^^)

何も考えなくても、これらのことを行えるようになってくると、自分の中で≪ルーティン≫になり、【演奏がうまくいくためのお守り】のようになってくるのです。

 

≪ステージマナー≫も、演奏がうまくいくための≪ルーティン≫も、一朝一夕ではできません。

逆に、普段やり慣れていないことを本番でしようとすると、失敗の原因となってしまいます。

大切なことは、≪日頃の練習から取り入れておく≫ ことではないでしょうか。

曲をさらう練習だけでなく、≪ステージマナー≫や≪演奏がうまくいくためのルーティン≫にも目を向け、日頃の練習にぜひ取り入れてみてください。

きっと次の本番では、今までより少しだけ・・・落ち着いた気持ちで、イメージ通りの演奏に近づくことができるのではないでしょうか(^^)

 

~~~おまけ~~~

ちなみに私のルーティン。

椅子に座ったら持っているハンカチで、鍵盤の右から左、そしてもういちど右側へと、(もちろん、音が鳴らないように。)鍵盤の表面をなでるようにサッと拭きます。グリッサンド奏法のように。流れるように。

前の方の汗が鍵盤についていると滑ってしまう。というのが本来の理由でしたが、いまではこれがルーティンになっていて、これをしないと落ち着かなくなってしまいました(^_^;)

そしてそのハンカチをお客様から見えないところに置き、そして演奏のイメージをしてから演奏を始めます♪

・・・これが私の≪演奏する際のルーティン≫です。

 

 

 

 

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