こんにちは。
横浜市都筑区 仲町台のピアノ教室 【エミ・ピアノスタジオ】です。
当スタジオのブログをお読みくださり、ありがとうございます。
先日、友人からこんな相談を受けました。
『家に、古いアップライトピアノがあるのだけれど、調律も長いことせずに置いていた。
もう処分して、新しいピアノに買い替えるしかないのかな?』
詳しく聞いてみると、およそ50年ほど前に買ったピアノだそう。
オーバーホールをして、友人自らがもう一度ピアノに向かってみる、そして子供にも弾いてもらえるかな…もしくは、処分してしまうか。とのこと。
まずは、調律師さんにピアノを診ていただくことが大切!とすぐに返信をしました。
ピアノは、今の時代でももちろん高級品ですが、古くに作られたピアノは、今よりももっともっと高級品として扱われていました。
ピアノを持っている家庭の数も、今と比べて、とても少なかったのです。
その分、古くに作られたピアノには、とても上質な材料が使われているのですよ。
・・・こんなお話を調律師さんから聞いたことがあります。
このエピソードも添えて、友人にメッセージを返しました。
ピアノは、生き物。
長年弾かずに置いていたピアノでも、置かれていた環境によって、ピアノの命が変わります。
湿度、乾燥の度合い、そして、以前はどのように弾かれていたのか・・・など。
ですから、ピアノがどんな状態なのか。
この診断は、調律師さんに診ていただく以外の方法はないのです。
続けて、友人からこんなメッセージが。
『調律師さんにも、10年くらいお願いしていない・・・』
まずは、調律師さんに相談してみてね、とアドバイスしたのですから、調律師さんとのコンタクトの取り方もきちんと、伝えなければ!
『アップライトピアノの蓋を開けると、“調律カード”が入っているはず!』
このようにメッセージをしましたら、
“蓋の中に、そのようなカードがあるなんて知らなかった!!“
と、びっくりした様子の返信を受けとりました。
~~~
みなさんは、ピアノの中に隠れている、“調律カード”、見たことはありますか?
この“調律カード”には、そのピアノの歴史がすべて刻まれています。
いつ、どのように調律をしたのか。
調律に度に、毎回調律師さんが欠かさず、記入してくださっているはずです。
ピアノの調律、とても興味深いですが、はじめから終わりまで、かぶりついて見てみたい!!
・・・その気持ちを抑えつつ、邪魔にならないように・・・と部屋を後にしてしまいがちですが、
ピアノの歴史詰まった、“調律カード”。
どんな風に書かれているのか、少し意識してみると面白いかもしれません(^^♪
“調律カード”。
ここ数年で製造されたピアノは、ピアノの中に保管しないタイプのピアノも出てきていますが、“調律カード”は必ず存在します。
ご自身の大切なピアノ、どんなふうに歴史を積み重ねてきたのか・・・
ピアノの蓋を開けて、“調律カード”、ぜひご覧になってください(^^♪
そのピアノと歩んできた歴史を感じることができるのではないでしょうか(^^)