こんにちは。
横浜市都筑区 仲町台のピアノ教室 【エミ・ピアノスタジオ】です。
当スタジオのブログをお読みくださり、ありがとうございます。
前回の記事【住宅街の中の、素敵なサロン】で、“松本記念音楽迎賓館“についてお話ししました。
このサロンを知るきっかけとなったのが、【チェンバロ】です。
【チェンバロ】
・・・もちろん名前は知っていましたし、ピアノと形は似ているけれど、音の出し方が違う。ということも知っていました。
けれど・・・
今まで一度も弾いたことがありませんでした。
弾く。という前に、触れたこともなかったのです。
今回“松本記念音楽迎賓館“に訪れたのは、世界的チェンバロ奏者“曽根麻矢子”さんのレクチャーコンサートに参加するため。
“チェンバロを弾いてみましょう!”
と書かれたチラシを胸に、楽しみに行ってきました(^^)
陽の光がステンドグラスを通して降り注ぎ、柔らかで心地の良い空間です。
こじんまりとしたあたたかなサロンの中は、音楽愛好者の方や、楽器を演奏する方々で満席。
レクチャーコンサートでは、様々な質問が飛び交い、そのひとつひとつに曽根麻矢子さんが丁寧にお答えくださって、充実したあっという間の時間でした。
チェンバロについての様々なお話があった中で、私が一番印象に残っていることがありました。
『チェンバロは、ピアニストがそのままのタッチで弾いてしまうと、壊れてしまう。』
壊れてしまう、というのは、音を出すパーツに不具合が起きてしまうという意味です。
チェンバロは、とてもとても“繊細”。
ピアノとチェンバロ、見た目こそとても似ていますが一つ一つの造りを見てみると、あらゆるパーツの繊細さに驚きました。
心をこめて大切に扱ってあげないと、壊れてしまいそうなほど。
とても簡単にいうと、
ピアノは、ハンマーで弦を叩いて音を出す。
一方、チェンバロは、弦をはじいて音を出します。
日頃からチェンバロに触れていないと、“何か曲を演奏する”ということは出来ないそうです。
レクチャーコンサートでは、チェンバロを弾く上で、一番基本で大切なこと・・・
『弦に触れる感覚→弦をはじく感覚→弦が離れる感覚』
を曽根麻矢子さん直々に、ひとりひとりレクチャーしていただきました。
楽器自体がとても繊細!と伺ったあとでしたので、1本指でそっと音を出してみるだけでも、緊張でドキドキ。
指先に意識を集中してみると、
『触れる→はじく→離れる』の感覚を感じることができました。
せっかくのチェンバロ、バッハの曲など弾けたら・・・
と思いますが、あんなにも繊細な楽器、曲を演奏できるほどに慣れるには・・・
相当な修行が必要でしょう。
コンサートには、“聴く”楽しみがありますが、“自分も参加できるコンサート“。
とても楽しく、新しい発見が盛りだくさんです♪
ぜひ見つけて、お出かけされてはいかがでしょうか(^^)