こんにちは。
横浜市都筑区 仲町台のピアノ教室 【エミ・ピアノスタジオ】です。
当スタジオのブログをお読みくださり、ありがとうございます。
「ピアノの鍵盤はいくつあるでしょう?」
みなさんは知っていますか。
ピアノを習っている方は、簡単!簡単!とお思いかもしれません。
もしかしたら、ピアノを習ってはいるけれど・・・考えたことがなかった!という方もいらっしゃるかもしれません。
今日は“ピアノの鍵盤の数”についてお話ししようと思います。
まず、質問の答えから。
ピアノの鍵盤の数は、“88鍵“です。
ピアノの鍵盤の、一番低い音は<ラ>。一番高い音は<ド>の音です。
なぜ、<ラ>~<ド>と決められたのでしょうか?
それは、人間が聴きとることのできる音の範囲と関係しています。
“人間が聴きとることのできる音の範囲“を“可聴範囲“と呼びますが、
人間の可聴範囲は、低音がおよそ20ヘルツ、高音は20000ヘルツとされています。
ピアノの最低音<ラ>・・・およそ27.5ヘルツ
ピアノの最高音<ド>・・・およそ4186ヘルツ
その“可聴範囲“の中でも、人間が “音の高さをきちんと聴き分けられる範囲“ が、この<ラ>~<ド>の範囲内程度なのだそうです。
つまりピアノの鍵盤とは、
≪人間が聴き分けることのできる、音楽として使える範囲の音≫
をそのまま楽器にしたもの。と言えます。
これ以上鍵盤を増やしても、音として認識できない音が増えるだけ。ということになりますね。
ですが・・・
88鍵以上のピアノが存在するのです。
ご存知ですか?
それは、ベーゼンドルファーの「インペリアル」という機種のピアノです。
このピアノには、≪97鍵≫ 鍵盤があります。
88鍵のピアノと比べて、<9鍵>も多く作られていて、その鍵盤は【エクステンド・ベース】と呼ばれます。
音で表すと、最高音は一般のピアノと同じ<ド>ですが、最低音も<ド>。
ちょうど8オクターブを有することになります。
音域も8オクターブ、低音域が9鍵も増えるわけですから、その分ピアノの“弦“の長さも増えますね。
一般のピアノの奥行きは、およそ2m75cmありますが、このベーゼンドルファー インペリアルは、2m90cmも奥行きがあるそうです。
およそ3m!とても大きなピアノです。
この、“ベーゼンドルファー インペリアル”、私も弾いたことがあります。
東京・神楽坂にあります、“音楽の友ホール”にこのピアノがあり、門下生の発表会で、有りがたいことに毎年弾く機会を頂いていました。
一般の88鍵 グランドピアノと大きく異なるところは、やはり【エクステンド・ベース】の部分でしょう。
通常より9鍵多い、この【エクステンド・ベース】部分には、“ここは特別な鍵盤ですよ”という目印として、9鍵すべてが真っ黒に塗られています。白鍵も黒鍵も、すべてが真っ黒なのです。
この、“真っ黒な”鍵盤 を見なれずに、いきなり本番の舞台で目にするとびっくりしてしまうかもしれませんが、慣れてしまえば案外気にすることなく演奏できます。
いろいろなコンサートや演奏会に出向かれた際には、ぜひ、どんなピアノなのかな?と、ピアノのメーカーや機種にも注目してみるとおもしろいですね。
“あれ?いつものピアノより大きい??”
“低音域に、真っ黒な鍵盤がある!!”
と思ったら、ベーゼンドルファー インペリアル です(^^)
また、見るだけでなく、“ベーゼンドルファー インペリアル“ を演奏できるイベントなども開催されていることがあります。
実際に弾いてみると、さまざまな発見があるのではないでしょうか♪